Kumu Hula

Kumu Hula ～ ハワイ語で「フラの先生」を意味する言葉です。 「先生」と言っても、日本で使われる言葉の「先生」とは意味が異なります。 ハワイの伝統文化 フラを伝承する事を許された者にだけ与えられる称号で、誰もが名乗れる訳ではないのです。また望んで与えられるものでもないのです。

クムフラの教えは単にフラの振り付けを教えるだけではなく、継承された物語や時代背景、歴史など、自身が体験してきた事柄や、精神など多くに及びます。 かつてはハワイ外に持ち出される事はご法度だった「フラの教え」ですが、現在では沢山のクムフラが来日して、直接学ぶ機会が増えています。

フラを学ぶ者にとって最高峰の舞台、毎年ハワイ島ヒロの街で行われるフラ・コンペティション

”メリーモナーク・フェスティバル”。多くのダンサーはこの舞台を目標にして毎日を送っています。

そのコンペティションで最高の演技が披露できるよう、クムフラ達は指導されています。

全く同じとはいかないまでも、現役のクムフラ直々に指導を受け、感じる事は人生の財産になることでしょう。

昨年からセントレアにて始まったイベント 中京テレビ事業主催「空フラHawaii in Centrair」が今年も2月25日＆26日の二日間開催されます。 第一回の昨年は、ゲストにハワイの名門「ハーラウ フラ オラナ」を主宰するKumu Hula Olana Ai が出演されました。一般向けにワークショップを行うことが少ない、クムフラと過ごす貴重な時間で、参加された皆さんは学びながらも楽しんでいました。

今年のゲストは「ハーラウ ケキアイアオフラ」主宰するKumu Hula Kapi`olani Ha`o。

☆プロフィール　Kumu Hula Kapi`olani Ha`o

幼少の頃、フラを学び始める。多くのクムフラよりフラを学ぶが、 彼女に最も大きな影響を与えたのはマスタークムフラでもある、アンクル・ジョージ・ナオペ。 アンクルジョージからウニキを受けた彼女は、これまで学んできたフラを伝えていくという新たな使命を得ると同時にハワイの格言である　「知恵はひとつのハラウの中だけにあらず」という言葉を忘れないようにとアンクル　ジョージに教えられ、ウニキ後も多くのクムに師事し、、幅広くフラの知識を学ぶ。 1992年に「ハーラウケキアイアオフラ」（フラを守っていくハーラウ）を設立。その後、数々のコンペティションに出場そして、入賞。 特にメリーモナークでは、常連出場ハーラウの1つとして知られている。 近年は日本をはじめ、ハワイ、アメリカ本土で行われるフラ　コンペティションの審査員としても活躍中。

そして両日に渡り、ワークショップが開催されます。

クムフラ達は、海外の文化にもかかわらず沢山の方々がフラを学んでくれている事をとても喜んでいます。その想いに応えるためにスケジュールを調整して、ハワイから足を運んでくれています。 また一方では、ハワイの伝統文化を海外に伝える事を芳しくないと思っているクムフラもいらっしゃゃる事も事実です。来日し、指導を行っているクムフラ達は、そうした言葉との狭間にたたされながらも私たちの気持ちに応えるために来てくれていることを忘れてはいけません。

フラを通じてハワイの伝統、文化、そして精神を学ぶ。偉大なクムフラから学ぶ事は単にモーションだけではないのです。こうした貴重な機会を生かして、心の財産とし豊かな人生を過ごしていただければと思います。