top of page

第二回「再会」

  • Chiharu Hulamāhie
  • 2016年9月28日
  • 読了時間: 3分

第二回「再会」

ハレマウマウでうごめくマグマの音を聞いたことがありますか? 深い深い地球の中心から届く音。 静かな風がない日に聞こえます。 真夜中に行くのがおすすめです。 ハレマウマウがあるキラウエア国立公園は24時間入れます。 昼間に入ったチケットがそのまま一週間使えるので、好きな時間に何度でも行くことができます。 時間によって見えかたや雰囲気が違うので、 やっぱり何度でも行きたくなるのです。

その日は他のツーリストも多く賑わっていた。 夕刻のハレマウマウ。

Hulamāhieも他の人たちの雰囲気につられて「会話」の準備がなかった。

「また来たよ」 夕暮れに赤く光るハレマウマウ。

風はない。

今日はマグマが活発で、跳ねるマグマの破片がスローモーションのように見える。 遠いから。

きっと実際はものすごい勢い。

何度来てもきっと同じなんだろうな、 圧倒的存在に無口になる。

会話の準備がないHulamāhieにはPeleも沈黙。

真夜中にもう一度行った。

風がなく静かな夜。 星が空を埋めている。

Hulamāhieたちの他には2組のツーリスト。 完璧なシチュエーション。

聞こえる。 マグマが動く音。

真っ赤な火口、跳ねるマグマ、波のように揺れるマグマの湖。

これがマグマの音、地球の音…

ハレマウマウを静かに見つめながら思い出していた。 前回来た時「がんばりなさい」と背中を押された。 それから一年、Hlamāhieはできる限りの努力をし続けた。 今の私はどうでしょうか?

その再会から時が経って、 ある時心に浮かんだ。

ハレマウマウでPeleにフラを踊る許しを求め、受け入れてもらいたい思いで語りかけ、 その答えを感じ、受け止める。

でも、その繰り返しの行為は、 自分との対話。 Peleという崇高で美しい存在を通して、 自分の心を見る。

あの日、真夜中のハレマウマウでの会話は、 とても穏やかなものだった。

「よくやっている、その調子」 そんな答えをもらい、 間違っていない、と満足してハレマウマウを後にした。 その時のPeleからのメッセージは、 自分が実感している「得たもの」に対する自分の思いだろう、と。

そんなふうに思いながらも、この会話は続くだろう。 Peleに語りかけ、答えをもらう。 励まされ、叱られ、褒めてもらったり。 その繰り返しの中で自分を信じて進み続けるんだろう。

Madame Pele、 私はフラを学び踊り続ける。

Chiharu Hulamāhie

エッセイ:Chiharu Hulamāhie

Na Mea Hulamāhie 主宰 http://hulamahie.com

2001年 フラの美しさに衝撃を受けフラを始める 学ぶほどにメリーモナーク フラフェスティバルで踊る "ハーラウ・フラ・オラナ"のダンサーが憧れとなる 2011年 所属していた教室を辞め クム"オラナ・アイ"に学ぶことを決意する 2013年 クム"オラナ・アイ"に認められ ハワイアンネーム「フラマーヒエ」を授かると同時に 教室名として「ナーメア・フラマーヒエ」を授かり クムから学ぶ全てのものを何一つ変えることなく伝え 多くの人へフラの魅力を伝えることを誓う

フォト:大高 仁 ハワイ島カリスマ・ガイド http://www.minshuku.us/ 通称 BIG-JIN 名前のごとく身長193㎝、体重130㎏の大型の日本人。 ハワイ大学地理学科卒でハワイ島歴20年以上。 現在ハワイ島コナにある「マサシのネイチャースクール」でガイドとして働いている。 BS12ハワイ情報番組「ハワイで恋して」ハワイ島編でもお馴染み 知識と経験に基づく完璧な計算で、どんなオーダーにも的確なプランニングが可能。 長年に渡るハワイ島ガイド・キャリアからなるものである。

素晴らしい数多くのフォトショットも、そのキャリアから得たものである。


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square

Copyright© HI-design All Right Reserved 2016  

  • w-facebook
bottom of page